四柱推命(しちゅうすいめい)は、よく当たる占いとして多くの人に親しまれています。
しかし的中率が高くても読み解き方や、調べ方などが難しいとも言われ、基礎からなかなか学べるものではありません。
本記事では、四柱推命の調べ方や命式の要素などを詳しく解説しています。
できるだけわかりやすく端的に記載していますので、ぜひ参考に四柱推命を深く読み解いてみてくださいね。
四柱推命とは
四柱推命(しちゅうすいめい)は、古代中国の「五行思想」である「万物は「木・火・土・金・水」の5つの元素から成り立つ」という考え方を取り入れた占術です。
この5つの要素がそれぞれに影響し合い循環しながら、活かされたり(相生)、剋されたり(相剋)、同じような要素を持ち合わせたり(比和)しています。
これらの考え方をもとに、四柱推命が生み出されました。
四柱推命の命式とは
四柱推命の命式は、
- 年柱
- 月柱
- 日柱
- 時柱
と呼ばれる4つの柱(「四柱」)があります。
この四柱は、生まれた年、月、日、時間を表し、4種の柱を中心に運勢を調べていきます。
また、4つの柱に加えて60種類もある星の中からさまざまな要素を絡め、運勢を読み解いていくと「命式」が完成します。
それぞれの柱にはどんな影響があるのか、詳しく解説していきましょう。
年柱
「年柱(ねんちゅう)」=「生まれた年」を表しています。
年柱は、一生を通した運気や人生の傾向、初年運を表し、生まれてから20歳くらいの時期、育つ環境などを表しています。
人間関係では目上の人、親や先祖などを表していることもあり、年柱の要素が強ければ目上からの引き立てがあるでしょう。
しかし年柱が悪ければ、早くから家を離れて独立するなど、自力で道を開いていくことも多くなる暗示があります。
月柱
「月柱(げっちゅう)」=「生まれた月」を表しています。
月柱は、おもに20〜40代の青年期を表しており、得意分野や才能のほか、成功運や社会運などの運気を表しています。
人間関係では、親や兄弟、友人などの身近な人を表し、目上との関係や社会における関わりや自分の立場などを読み解くことができるのです。
自分の特性や社会的な立場を知りたい場合も、月柱を参考にしていきましょう。
日柱
「日柱(にっちゅう)」=「生まれた日にち」を表しています。
日柱は、「その人自身を表す命式」になり、年代も40〜60代の壮年運を表しているのです。
おもに恋愛、配偶者との関係、家庭的な立場を表しているので、恋愛や結婚のときにもこちらの命式を参考にするといいでしょう。
また生まれつきの性格や個性も表しているので、その人の特徴がもっとも現れやすいとされています。
時柱
「時柱(じちゅう)」=「生まれた時刻」を表します。
時柱は60歳以降の晩年運を表し、人生の最終的な終着点や成果、財産や子ども、健康状態などを表しています。
人間関係では、子どもとの関係のほか、仕事では部下との関係などを読み解くことができるでしょう。
できるだけ詳しい時刻がわかると、より正確に調べることができるのでおすすめです。
四柱推命の命式の見方
四柱推命の命式の見方を紹介していきます。
命式の見方には、
- 天干(てんかん)
- 地支(ちし)
- 蔵干(ぞうかん)
- 通変星(つうへんせい)
- 十二運
を使い、読み解いていきましょう。
天干(てんかん)
天干は、「十干」とも呼ばれ五行の「木・火・土・金・水」を陰陽に分けた要素をいいます。
また天干はその人の精神性や性格、考え方など人生の流れなどを表しています。
天干は、以下の10種類になります。
- 甲(きのえ)
- 乙(きのと)
- 丙(ひのえ)
- 丁(ひのと)
- 戊(つちのえ)
- 己(つちのと)
- 庚(かのえ)
- 辛(かのと)
- 壬(みずのえ)
- 癸(みずのと)
地干(ちし)
地干は、「十二支」ともよばれ、実は私たちに馴染みのあるものなのです。
また日時や方位を表しており、人間関係や相性、現実的な世界の要素が強く、実生活なども読み解くことができるのです。
地干は、以下の12種類になります。
- 子(ね)
- 丑(うし)
- 寅(とら)
- 卯(う)
- 辰(たつ)
- 巳(み)
- 午(うま)
- 未(ひつじ)
- 申(さる)
- 酉(とり)
- 戌(いぬ)
- 亥(い)
蔵干(ぞうかん)
蔵干は地干にある要素(干)のことで、一つの地干に2〜3種類の蔵干が含まれています。
同じ命式でも、蔵干が違ってくることから読み方を複雑に感じたり、また占う人によってどの程度その要素を重視するかが変わってきます。
また蔵干は、その人の内面にある気質であるとともに、天干の作用を強める要素があることでも知られています。
通変星(つうへんせい)
通変星は、日柱の天干を中心に、年柱・月柱・時柱に関係している10種類の宿命星のことを表しています。
また通変星は、その人が持って生まれた資質や運命などを読み解くことができます。
通変星の10種の宿命星には、以下の通りです。
- 比肩(ひけん)
- 劫財(ごうざい)
- 食神(しょくじん)
- 傷官(しょうかん)
- 偏財(へんざい)
- 正財(せいざい)
- 偏官(へんかん)
- 正官(せいかん)
- 偏印(へんいん)
- 印綬(いんじゅ)
十二運星
十二運星は一生のサイクルを12段階に分けて表されており、人の一生を表す言葉が使われているのも特徴です。
人生のどの段階で要素が強くなるのか、また通変星につながるかなどによって要素の強弱が変わってきます。
十二運星は、以下の12段階になります。
- 胎(たい)
- 養(よう)
- 長生(ちょうせい)
- 沐浴(もくよく)
- 冠帯(かんたい)
- 建禄(けんろく)
- 帝旺(ていおう)
- 衰(すい)
- 病(びょう)
- 死(し)
- 墓(ぼ)
- 絶(ぜつ)
四柱推命の占い方
生年月日時を「年柱」「月柱」「日柱」「時柱」の四柱をもとに「命式」を作成し、「蔵干」「通変星」「十二運星」の要素を導き出し、それぞれの関係性を読み解いていきます。
四柱推命の調べ方には、占い師の経験や統計によっても要素の強さが変わってきます。
また、自分で四柱推命を占ったり調べ方が難しいと思う方は、無料で占えるサイトもありますので、参考にしてみるといいかもしれません。
まとめ
四柱推命の調べ方は「難解」とも言われてますが、まずは命式を出すことに慣れていきましょう。
それぞれの細かな要素名や特徴などは命式を出しつつ、その都度調べていくことで覚えていきますよ。
さらにもっと四柱推命を詳しく学びたい方は、四柱推命のスクールや通信教育などもありますので参考にしてみてくださいね。
四柱推命の調べ方に慣れて、まずは自分の鑑定から始めてみましょう。